感想家の生れでるために

みたものと考えたこと

床に転がったギリシャ彫刻についての覚え書き

ディミトリス・パパイオアヌーのパフォーマンス「THE GREAT TAMER」を観た。 ヴッパタール舞踊団の「カーネーション(NELKEN)」を彩の国さいたま芸術劇場で観たのがもう3年前のこと。そのヴッパタールがピナの死後にはじめて迎えたゲストアーティストとして…

取り憑かれたアーカイヴァー ー山内光枝「つれ潮」

konya2023.travelers-project.info 比較的長い映像作品だったけれど、なぜか見入ってしまった。 山内光枝さんという方は、ずっと海女をテーマに映像作品を作っている方らしい。 展覧会のステイトメントは以下。 対馬の東海岸に位置する海民の村、曲=マガリ…

ぬめぬめと生温かい血がしたたる言葉ー車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』

この小説に出てくる人間の言葉はどれも、切れば生温かい血がしたたり落ちるような、おぞましさすらある「生の声」だった。 血の匂い、身を持ち崩した男が暮らす部屋の匂い、皮膚の焼ける匂い、精液、体液、串刺しにされて並べられた病気の豚の内臓の匂い……。…

Hello world again

大学2回生のときから9年ほど愛用していたMacBook(白)を卒業し、銀色のピカピカしたMacBook Airをついに購入した。 アップルストアでさんざん触りまくったあげく公式ページで整備済みが出るのをじいいっと待って、ようやくゲット。 それなりにまとまった…